第26回ROBO-ONE参加
14日に行われた第26回ROBO-ONE予選に参加しました。
ROBO-ONEの予選は4.5mの徒競走で、ゴールまでの時間順に決勝進出ロボットが選ばれます。持ち時間内に完走出来なかった場合、途中でコースアウトした場合は到達距離が記録となります。最近は障害物として薄いゴムシート帯が敷かれています。歩行時に足裏を地面に擦るような歩き方をするロボットを牽制する意味で何回か前の大会から設けられました。
私のロボット「Spirit」は約37秒の記録で順位は48位でした。予選通過はなりませんでしたが、終始安定した歩容で障害物にも引っかからず完走することができました。
今までどおりKHR-3HVほぼそのままです。ROBO-ONE競技規則のロボットの寸法に合わせて足裏部分を作り直し、手先の部品を外しました。また、周期的な歩行動作を容易に実現するために制御用マイコン基板をキット付属のものからC言語等によるプログラムが可能な製品(KCB-5)に変更しました。なお、頭部のRaspberry Pi及びカメラは使用しませんでしたが重量バランスを変えないためにそのままにしました。
出場時はこのような歩き方でした。
この歩容を生成しているプログラムは7年くらい前にWild Dog用に作ったものをもとにしています。股関節の旋回軸を使って旋回しながらの歩行ができるように機能を追加しました。このときは周期1秒(=1秒で2歩歩く)、歩幅60mmでした。
大会後、細かい部分を調節して2倍の速度で歩けるようになりました。歩幅はそのままなので、理想的には秒速240mmということになります。KHR-3HVを元にしているロボットの中で予選最上位の津軽号の平均の速度をタイムから逆算
すると226[mm/s]となり、およそ近い値といえるのではないかと思います。元々この周期で足踏みはできていたのですがどうしても歩幅を増やすと倒れてしまっていました。そこで映像を見て分析した結果をもとにいくつか対症療法的に調整してこのようになりました。
- 片足立ちの瞬間、体全体が後方に傾いて遊脚の後ろが地面を擦る→重力と慣性力で膝関節の伸展が妨げられ偏差が大きくなるため。指令値にバイアスを掛ける。
- 遊脚が前に出る前に着地する(前に擦る)→モーターの速度限界で足先の軌道が厳密には指令通りにならない。遊脚を高めに上げておき余裕を持たせる。
プログラムは元々静歩行を前提として、重心位置の地面への投影が常に支持多角形の内部に入るように作ったものでした。動力学を直接的には考慮していないものでしたがそれでもパラメータの合わせ込みでそれなりにうまく行きました。その理由の考察は次回書きたいと思います。
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